太陽の呼声

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――――だ? ―――ここはどこだ? 右も左も、前も後ろも、見渡す限りの闇の中にオレがいた。 この場所には全く見覚えがない。 どうやって来たかさえ分からない。 オレは必死になって走り続ける。 でも…闇が晴れることはない… 一度大きく深呼吸して上を見上げた。 空に浮かぶ球体。 オレがソレを見つけると同時に、ソレは輝きを取り戻して辺りを照らし始める。 …太陽だ。いたって普通の。 中心に不思議な紋章が刻まれてる以外は。 気が付けばオレは大草原の中に立っていた。 太陽に手を伸ばしつぶやく。 「オレも…お前のように光を放ちたい…」
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