第一章:始動

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(それにしても小野田がいないな) 俺はグラウンドをキョロキョロ見渡したが小野田の顔が見えない。 代わりに見えたのはこちらに向かって猛ダッシュする左籐だ。 「いました、いました。高田選手!隠れてたら困りますよ」 左籐が俺にそういうが 「別に隠れてたつもりはないんだが…」 俺はずっと一塁側ファールゾーンに座っていたわけだから普通に見つけれたと思うんだが…。 「高田選手も目立つように僕と同じピンクのベストを来てください」 「考えとくよ」 着るつもりはないが。
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