少女の視る夢
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「っ! …っっっ!!」 言葉に成らない声が、闇に広がる。 小さな月明かりが、苦悶の喘ぎをあげるモノを不意に照らし出した。 小さく眉を顰め、息は浅く荒く夜闇の中でも美しい印象を与える顔は、今は苦しさのためか少し顔を歪ませている。 「ーーっ!!」 再度、喉が鳴った。 けれどやはり、言葉になることはない。
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