呑む

夏か冬か？

私は夏に弱い、しかし冬に強い。
夏になると暑い！冬になると寒い！と世間一般の人は口癖のように言うが私は後者は無い。
では酒飲みにとっては夏と冬とどちらがいいのだろうか？
勿論人それぞれに決まっている。
私は最初からやはり冬だと言いたい。
これは人の趣味趣向でがらっと分かれる問題になるだろう。体育会系のアウトドアが好きな人なら夏の野外でのバーベキューや焼肉で呑むビールは最高に違いない。
いや、そうでなくても夏のビールや酎ハイは旨い。
これは麦茶やジュースとまた違った格別な味わいがある。
しかし私は酒に関しては夏でも熱燗を呑む。
この熱燗が五臓六腑に沁み、心底旨いと感じられるのが冬だから私は冬の酒が好きだ。
後、肉には旬というものが半ば不明瞭だが魚にははっきりと旬というものがある。
そして晩秋から初春に至る冬の期間の方が明らかに旬を迎える魚介類が豊富で内容も濃い。
あまり自分には縁が無いがフグ、蟹、寒鰤などがお目見えする。
それと秋刀魚や、何と言ってもナマコ、春を迎える前のはたはたやホタルイカなども旨い。また何と言っても鍋やおでんがある。夏ほどではなくても空気が乾燥している冬はビールは案外旨い。
焼酎のお湯割もやはり冬の方が旨いと思う。