第四章  別処沼公園

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第四章  別処沼公園

 ぼくが、退院するとき、彼女は、 「東彩玉交通・俊藤紀子」  という、名刺をくれました。   「介護タクシー・介護ヘルパー二級」  と、いう肩書きに、すこし驚きました。  その表情に気づいたのか、彼女、「俊藤さん」は 「少し苦笑」  しました。 「けっこう、がんばってた時期あるのよ」  と、言ってから、 「ケータイ番号もあるでしょう?もし、今の会社クビになっても、またドライバー復帰すると思うから、気が向いたら、呼んでね」  そう付け加えました。    ぼくはまず、普通には「自動車移動」していて、タクシーとは、トンと縁がないので、 「ええ。タクシー使うときは、思い出します」  と、気軽に答えました。
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