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「果歩ちゃん果歩ちゃん!
やったね!
告白オッケーだって!」
中学生の頃。
『告白』が、ブームになっていた。
『つきあう』ということが、イベントになっていた。
形にこだわって、枠にこだわって、憧れのまま、ただ、もう、勢いのままに。
気持ちすら置いてけぼりにして。
勝手に私の好きな人に私の気持ちを告白してくれた京子ちゃん。
その満足げで誇らしげな顔。
つきあうなんて何をすればいいのか分からない。
第一、私は未だその彼と喋ったこともない。
でも、私は言うしかなかった。
「やったー。
ありがとう、京子ちゃん」
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