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可愛い子だ、猫から見ても。
「猫ちゃん今日はね~魚肉ソーセージと~10円パルカス!!」
……カルパスじゃないのかそれは。
「あれ?これなぁに?」
みずきが小学生共が置いて行った一口チョコレートを摘んでキョトンとする。
捨ててくれ、頼むからそれを捨ててくれ。
私の願い虚しく、みずきはその包装をときながらにぱにぱ笑う。
「そっか~さっきの子達がくれたんだね~良かったねぇ♪じゃあこれを魚肉ソーセージの上に乗せて~」
待て待て待て、君は一体何をするつもりだ?馴れないことはするんじゃないよみずきさん。
「はい!!名付けて魚肉チョコレート♪」
略し方を考え直した方が良いんじゃないのか?
みずきは魚肉ソーセージの上にチョコレートを乗せて突き出して来た。
私は人間の知恵が生み出したその剣(ツルギ)を前足でビシッ!!っと薙ぎ払う。
「あ……」
魚肉チョコレートのチョコレート部分が土に叩き落とされたのを猫並の動体視力で確認すると、我が牙で魚肉部分にくらいつく。
もう忘れてるかも知れないから言っておくが、私は可愛い子猫だ。ミャー
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