猫々パニック

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――――。 「猫ちゃん、私今日病院行ってくるんだ……」 一週間くらい経った頃だろうか、みずきは私の両脇を抱えながら、神妙な面持ちで言ってきた。 病院?なにそれおいしいの? 「なんだか最近息が苦しくなる時とかあったりしてさ、色んな意味でやばいよね……これ。今も結構苦しいの……」 おいおい、猫に構ってる場合かよそれ。早く行って―― 「ミャッ……プシュ!!」 やべ……くしゃみ出た。 「またね、猫ちゃん……ケホッ!!ゴホッ!!」 私のくしゃみをスルーしたみずきの顔は、良く見ると真っ赤だった。なんだかよく分からないがすごく大変そうだぞ、大丈夫か? 「……あれ?今のみずきちゃん?」 あ……この野郎。出たな。 何度かみずきと会って話してるくせにメアドとやらも今だに聞けないひろきだ。まぁみずきも聞けてないけど。 「何か具合悪そうだったな、何かあったのかな?」 今日に限ってすれ違いだもんな、しっかりしろよキャプテン。 「俺、ちょっと追い掛けてみるよ!!」 そう言って空き地に来たばかりのひろきは、すぐに出ていってしまった。 ……さて……今日も今日とてヒマになったな。ミャー
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