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Magic1 †エコレンジャー始動†
「……………………暑。」
時間は真夜中。
熱帯夜のベッドの中、微睡みながら青年は汗で張り付いた前髪を無造作に掻き上げようと、腕を伸ばした。
いや、正確に言うと伸ばそうとしたがーーー伸びない。
腕に何か、乗っかってる。
……重い。
それに何か暑い。
エアコンが付いてるはずなのに。
(…………何や?)
重い意識を持ち上げて、うっすらと瞳を開ける。
腕の上には、柔らかい茶色の長い髪。
白い肌に、丸くてぷにぷにの頬、黒くて長い睫毛。
すやすやと、気持ち良さそうに眠ってる。
顔とのその差10㎝。
『……うぉっ!!』
いきなり視界に入って、小声で叫んだ。
(…え??何で、ミィが俺の腕ん中にいんの?)
(昨夜は何したんやっけ??)
冷静に考え出した。
昨夜は確か……
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