21人が本棚に入れています
本棚に追加
どんよりとグレーの雲に、ザー…ザー…と一定のリズムで雨が降っている。
夕方は小雨だったのに、いつの間にか、本格的に降って来た様子。
いつも通り三人はここ……秘密基地、【グリーンウッド】に集まっていた。
｢雨……止まないね。｣
少しだけひんやりした、窓ガラスに手を乗せて真っ暗な外を見ながら、ミィは呟く。
｢今日と明日は、ずっと雨みたいだよ。……暑いのにじめじめして嫌やね。｣
少しだけ離れた床に、大きなエメラルドグリーンのクッションに座りながら、ユウキは答えた。
｢俺は明日、休みやからええけど……二人はバイトはあるん?」
ユウキの隣でブルーのクッションを抱えながら、胡座をかいて座り、TVを観てたショウが心配そうに聞く。
窓際で雨を見てたミィが振り返り、自分の淡いピンク色のクッションを下に抱いて、二人の間に寝転んだ。
｢んーん。ミィも明日休みだよ。……ユウキは?」
ユウキに向かって、顔を左に上げた。
｢本当?俺も明日、休みだよ！奇遇だね！｣
最初のコメントを投稿しよう！