15人が本棚に入れています
本棚に追加
今ボクは 学校から家へ帰っている。
ちなみにボクの家はなぜか街のはなれにあって周りには何もない。
でもなんだか今日は胸騒ぎがする。
気のせいだと思いながらも少し家へ帰る歩を早くする。
家の近くへ来たとき、
ハル「!? 家の方から焦げ臭い匂いがする。」
慌てて家に走って帰ると
ハル「!! い、いえが……燃えてる… か、母さん!」
頭が真っ白になった、ハルは燃えている家へ飛びこむ
ハル「母さん!母さん!どこにいるの?」
母「ハ、ハル 」
ハル「! 母さん!」
ハルの母は倒れてきた柱の下敷きになっていた。
ハル「母さん 今助けてあげるからね!」
柱を持ち上げようとするが重すぎて ハルの力ではまったく持ち上がらない。
ハル「くそっ なんで持ち上がらないの? くそっ くそっ」
母「ハル。 逃げなさい。」
ハル「い、嫌だよ 母さんな、何言ってんの?」
母「私はもう助からない。ハルだけでも逃げなさい。」
ハル「嫌だ!! 母さんを残して逃げ」
母「逃げなさい!! 母さんの言うことが聞けないの!!」
その時の母の顔は今までハルにはとても優しかった母の顔とはおもえない怖さだった。
幼いハルに決断させるには十分だった。
ハル「うわぁぁーー」
ハルは家から飛び出した。
母「そう。それでいいのよ。あなたは生きていかなきゃいけない …… それでも…もう少しハルと暮らしたかったなぁ」
家はどんどん崩れていく。
母「バイバイ ハル。」
家は完全に崩れさった。
ハル「か、母さん… うわぁぁーー !」
最初のコメントを投稿しよう!