第1話

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拓「な~に熱い視線を送ってるんだ?」 拓也が近づいていることに気づかなかった涼は、驚いて言った。 涼「な、拓っ。…別に熱い視線なんか送ってねぇよ。」 拓「でも見とれてただろ?」 涼「な、なに言ってんだよ!!」 拓「あの子が誰か教えてやろうか?」 涼「…別にいいよ。興味無いし。」 涼はそう言っているが、内心は凄く気になっている。 しかし、付き合いが長い拓也には、その言葉が嘘だとすぐに分かった。 拓「意地はるなよ。本当は気になってるんだろ?」 そう言われて涼も諦めた。 涼「分かった。認めるよ。で?あの子は誰なんだ?」 その応えを待ってましたとばかりに、拓也は笑顔になった。 拓「ついに涼にも好きな人が出来たか。あの子は隣のクラスの和田真矢って子だ。」
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