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「そんな事より、問題はどうやって呼び出すか…なんだ。観音開きの扉はこの体育館の扉に決定として、具体的な呼び出し方が書かれてないだろ、そのメモ」
俺は体育館の扉をゴンゴン叩きながら五香に話し掛ける。
「それはみんな研ちゃんみたいにこんなメモ真に受ける人がいないからだよ。さっき呼び出す方法見付けたとか言ってなかったっけ?大体このメモだってうさんくさぁー(Ω`ε´Ω)」
「そして、俺はいい事思い付いたんだ💡」
「スルーか💢!」
「その名も『天の岩戸大作戦』!!」
「…は?」
五香がポカーン(゚.゚)とした顔で俺を見ている。
「何だ五香?天の岩戸の話を知らないのか?洞窟に引き込もっちゃう神様いただろ?えーと…何て言ったっけ…あ…あー…あっ!てんてるだ!てんてるだいじんだよ!!」
俺が自信満々でその神様の名前を口に出した瞬間五香が凄いものでも見たような顔で俺を見た。
「何だよ五香ぁ、そんな羨望の眼差しで見んなよ。照れるだろ?(〃д〃)」
その時、ギィィィ…と体育館の扉が開いた。―誰もいない筈なのに!?
そしてその扉からひょっこり白い髪の女の子が顔を覗かせた。何故か呆れ顔で。
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