1 始まり

2/5
277人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
息子らに習わせていたフルコンタクト空手を、体力アップの為に自分も始めてみた21年9月。 ランニング、腕立て、腹筋、ミット蹴り。 ローキック、ミドルキック、ハイキック。 結構下腹に力が入る。 ひと月位した頃か、おならが、しかもかなり臭いのキツいものが、頻繁に出るようにってきた。 空手の基礎トレーニングもいつおならが出てしまうか気が気でなく、集中できなくなってきた。 気づくと、便がすっきり出ることがなくなってきていた。 便秘? 便秘なら便は出ないか。 同じ頃肛門付近が痒くなり、拭きすぎて 痛み、市販の塗り薬をたまに塗っていた。 そんな日が続いてまた約ひと月。 便は細くなり、とうとう、血が付着し始めた。 とはいえ、いつも血がついていたわけではなかったので、「痔でなかろうか」と思っていた。 同時に「もしや」という気持ちもあった。 実は、私は結婚生活の中で『抑うつ』『適応障害』と診断されて服薬される生活を4年以上続けていた。 旦那とは、別居中。 「もしも」 「まさか」 「でも」 「死んだら今の苦しさから解放されるね」 その時、私は 緩やかな自殺 を選択してしまった。 12月始め。 宗教にとち狂っていた旦那から、子ども宛てに、宗教色全開、洗脳する気満々の手紙が来て、止めてくれとメールをしたら、私にまでおかしな手紙を寄越した。 まずい こいつに子どもを託しては 子どもらは壊れてしまう 私が病院に行くことを決めたのは、12月末だった。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!