君との時間

プロローグ～始まり～

恥ずかしさで目を逸らそうとした時、彼女が下を向いた。

「だ、大丈夫？」

気分でも悪くなったのかと思って、近寄ると、

「ふっ……あははっ……」

笑ってました。

「あの……何で笑ってるの？」

「あの……ひゃいっていう返事が…………！」

あ、なるほど。俺の裏返った声がツボったと。

俺の心にグサッと何かが刺さった。

心の痛みをこらえ、とりあえず彼女が笑い終わるのを待った。

「ふっ、あはははは……！」

……早く終わんないかなぁー。