四階の姿見鏡

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「この校舎も古いからな… 多少天井が揺れる事もあるだろう…」 先生はそう言った。 しかし、ギシギシという音は止まない。むしろ、少しずつ大きくなってきている気がする…… 天井も相変わらず揺れている。 すると、一人の生徒が立ち上がって言った。 「先生、トイレ行って来ても良いですか?」 「ああ、行ってこい」 その生徒は席を離れて、教室の外へと出ていった。 それから30秒ほど時間が経過したその瞬間だった…… 「うわぁぁぁぁぁ!!!」 教室の外から、トイレへ行った生徒の叫び声が聞こえた。 あわてて先生や生徒達は教室を出る。 「どうした!?」 教室の外には、姿見鏡を指を差して、尻餅をついている生徒の姿があった。
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