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少女は少し息を荒くして、ベッドに身をうずめた。
ベッドの上には脱ぎ捨てられた『彼』の衣服が。
やっぱりだ。
彼の匂いを嗅ぐたびに、頭がおかしくなりそうになる。
全てどうでも良くなって、意識をもってかれそうになる。
「………っ……………」
少女は白いワイシャツを掴んで、鼻の前まで移動させた。
「く、くんくん………っ…くんくん…」
脳髄にまで広がる快感と共に、頭がぼうっとしてくる。
甘い匂いが、体を撫でていくようで、見えない感覚に身をくねらせていった。
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