ラプソディ

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ハルは更にリュックの中からCDをたくさん出してきた。 「二人で聴くの最後になるかもしれないなぁ。」 ふふふ、と朗らかにハルは笑う。 俺のお気に入りの曲が詰まった選曲のCD達はハルが昨夜寝ずに作ったものだと言う。 曲が流れるとリズムをとって一緒に歌ったりしている。 「あ、俺、この曲好き」 ハルが好きという曲は、轟音ギターの美しい旋律が印象的な曲だった。 「歌詞がいい」 「うん」 ♪ You seem to come and go; 君は見えたり隠れたりしているみたいだけれど I never seem to know. ボクには決して見えそうにない And all my time ボクのすべての時間は is yours as much as mine. 君のものだけど We never have enough ボク達にはそれ程充分な Time to show our love. 愛し合う時間が残されていないんだ ♪ 感傷めくのはダイキライなリアリストの俺でも、この曲のナイーブさにはグッとくる。 誰かと愛し合う時間など、生きていても俺にはない。 秘めた心の奥底で求める人間は只一人。 男同士で兄弟で…
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