ラプソディ

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俺は瞑想状態に入った。 ハルも大人しくその体勢のままでいてくれる。 ハルが鼻歌を止めて重い口を開いた。 「…なぁ、兄やん。」 「ん?」 「今まで本当にありがとぉ。」 「…。」 「一応言っておく。一応…ね」 ハルの鼻歌が再開した。 この状況だと俺も感謝の気持ちを言わなきゃいけないんだろうけど、口から飛び出したのは 全く別の言葉だった。
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