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しょっぱい汗が目に染みるから。 空を見上げて笑ってみる。 ニカリと素敵な笑みを浮かべて。 悔しさも悲しさも全部潰して。 驚く位に冷たい声で。 いつもと決して変わらぬ声で。 私は言う。 「好きだったよ、きっと。  何よりずっと、優しい君が」 終わった恋だと、言い聞かせるように。
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