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しょっぱい汗が目に染みる。 俯きながら、 地面を見つめて泣いてみる。 情けないほど、 ぐしゃぐしゃな顔で。 寂しさも悲しさも全部、背負って。 驚く位に明るい声で。 いつもと決して変わらぬ声で。 僕は言う。 「大好きだった、愛してる。  何よりずっと、ただ、君を…」 終わった恋を、忘れないように。
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