対面

4/20
4453人が本棚に入れています
本棚に追加
/251ページ
また、フレイアはというと、真面目に授業を受けている。 姿勢がしっかりしていて、凛と咲く一輪の青い花のようだ。 「……?」 すると、フレイアは俺の視線に気付いたようだ。 「……」 「!?」 睨まれてしまった。 (相変わらず鋭い目だ…) 俺は咄嗟に目を反らさずにはいれなかった。 殺気により俺は自動的に前を向かされる。 すると、今度はレミが目に入った。 「……?」 (何をしているんだ?) 彼女は一番前の席で、器用にも、先生にバレないように何かをいじっている。 四角い機械のようなものだ。 (…いったい、何だ?) 見慣れないものでわからなかった。 「…黄金山脈、金竜山。 現在そこには、ゴールドドラゴンが住んでいると言われている。 ルエトルⅨ世はゴールドドラゴンと契約を結び、召喚獣として共に戦わせ、戦況を覆したと言われている。 では、そのゴールドドラゴンの名は…………、 クオート、答えてみろ」 授業は進んでいる。 先生の質問はいつ来るかわからない。 俺も不意に当てられる可能性は十分にあった。 今回はクオートだったようだが…。
/251ページ

最初のコメントを投稿しよう!