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また、フレイアはというと、真面目に授業を受けている。
姿勢がしっかりしていて、凛と咲く一輪の青い花のようだ。
「……?」
すると、フレイアは俺の視線に気付いたようだ。
「……」
「!?」
睨まれてしまった。
(相変わらず鋭い目だ…)
俺は咄嗟に目を反らさずにはいれなかった。
殺気により俺は自動的に前を向かされる。
すると、今度はレミが目に入った。
「……?」
(何をしているんだ?)
彼女は一番前の席で、器用にも、先生にバレないように何かをいじっている。
四角い機械のようなものだ。
(…いったい、何だ?)
見慣れないものでわからなかった。
「…黄金山脈、金竜山。
現在そこには、ゴールドドラゴンが住んでいると言われている。
ルエトルⅨ世はゴールドドラゴンと契約を結び、召喚獣として共に戦わせ、戦況を覆したと言われている。
では、そのゴールドドラゴンの名は…………、
クオート、答えてみろ」
授業は進んでいる。
先生の質問はいつ来るかわからない。
俺も不意に当てられる可能性は十分にあった。
今回はクオートだったようだが…。
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