4027人が本棚に入れています
本棚に追加
「呼んでほしい?」
「――っ…」
再び言われて、全身や細胞が、彼の声で奮い立っているような感じ。
……違和感。
それはとても心地よい違和感。
昂希君の顔が肩にあって、頬骨辺りに彼の髪が触れてる。
それにさえも、反応してしまう。
「や、だ…ちょっ、離れて…」
「まず答えろよ」
やだ、ヤメテ。
耳元で言わないで。
私、耳弱いのに……。
「答えたら…。
答えたら、呼んでくれるの?」
「呼んでください、って言ったら」
はは。
そりゃ、とんだご命令だ。
最初のコメントを投稿しよう!