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「いい加減、見せて、顔」
彼が、顔を隠す私の腕を掴んだ。
快楽に溺れている、私の顔。
さらけ出すものならば、羞恥以外の何者でもなくて、ずっと隠していた。
だけど彼はそれを嫌がっていた。
ついに痺れを切らしたらしく、掴んだまま引っ張って、ベッドに押さえる。
私は咄嗟に、シーツを掴んでいた片方の腕で隠そうとしたけど。
「ダーメ」
呆気なく、昂希君に制された。
無防備になった顔を見られて、一気に恥ずかしさが押し寄せてくる。
「やっ、やだ…」
昂希君の力が強くて、腕が動かせない。
違う…。
私の力がもう残ってないんだ。
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