呼んでよ。

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    体を重ねてる2人を、照らすのは、ベッドの近くにある蛍光ランプの灯りだけ。 「…もっと感じて」 彼は、私の頬から耳までを包みこむ。 もう、とっくに沢山感じてるよ…? あたなが私にくれるもの、全て。 だけどそれでは飽き足らないと言うのか、彼は、より一層激しい波を、寄せては引いてまた寄せて……。 「――っ…。 …声、我慢すんなよ」 「……っん、や、ああっ…」 なるべく声が漏れないように、我慢していたけど、彼に言われてからはもう、だだ漏れだった。 自分でも驚くほど、甘い声をあげる私に対し、満足そうに微笑んでる彼も、私と同じような熱い表情をしていた。  
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