呼んでよ。

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          私の家の下。 一台のワゴン車が停まった。 中に乗っているのは、私と彼。 あれから、ベッドの上で数時間過ごして、今漸く帰ってきた。 夜中の1時を回っている。 「上まで送くってくわ」 ドアを開けようとした私に、昂希君が、思ってもみなかったことを言った。 「なんで?」 「夜中だし、危ないから。 念のためにだよ」 そう言いながら、キーを抜いて運転席のドアを開ける。 あー、えっと、……良いのかな? 言葉に甘えても。  
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