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あー。
頭がボーとする。
ベッドの上で、真っ白な天井を眺めることしかできない。
お風呂に入りたいけど、何か動く気がでてこない。
その内、仰向けばかりだった体勢がきつくなりだして、私は寝返りをうった。
枕に右頬を沈める。
眠くはないが、静かに瞼を閉じる。
…と、瞼の裏に浮かぶシルエット。
それは段々。
鮮明に色づいていった。
歪んだ眉。
細まった目。
昂希君。
エントラスで、バイバイしたときの、昂希君の何とも言えない表情。
目に焼き付いて、離れない。
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