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あの後…。
エントラスで、自分にとって衝撃な話を聞いた私は、昂希君を無理やり帰らせた。
あれ以上、あの場に2人で居るのが、とてもじゃないけど、辛かった。
大倉さんは、私の異変に感づいたようで、昂希君が帰る前に、マンションから出ていった。
あの人は、ここの住人だった。
『俺、引っ越したてで、何も無いからコンビニ行くんだったんだわ。
じゃ、そうゆうことで』
慌てながら、そう言っていた。
偶然にも昂希君と同級生だった人が、私の住むマンションに越してきた。
私はその偶然を恨んだ。
その偶然がなければ。
そしたら、あの話も知らずに、居られたはずだったのに……―。
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