また一緒に。

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  良かった。 今日がバイトで。 この店は忙しないから、嫌なことも自然と考えることが無くなっていく。 プライベートを仕事に持ち込んで、手付かずになれば、お客様や周りに迷惑を掛けてしまうし。 「お疲れ様、夏南ちん」 古株の女性が、シフト上がりの私に労りを掛けてくれた。 「お疲れ様です」 彼女は、桜井さんという。 ちなみに既婚者。 お子さんが2人居て、旦那さんと4人幸せに暮らしているのだとか。 「ね。 これからヒマ?」 桜井さんが、店の制服である、黒のエプロンをはずしながら、横目で聞いてきた。 「ヒマ、ですけど…」 急に、なんだろ?  
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