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お風呂…。
やっぱ、いいや。
化粧だけ落として、また明日入ろう。
重たい体をゆっくり起こして、ベッドから降りると、脱衣所にむかった。
洗面台の鏡に映る自分。
なんか、覇気のない顔してた。
バカみたいだ。
1人の男のために、情けないほど、暗い気持ちになるなんて。
暗いものなんて、メイクと一緒に、メイク落としで洗い流せればいいのに。
そんなことを思いながら、マッサージしながら、メイクを丁寧に浮かせた。
ぬるま湯で、全て洗い流す。
顔を上げて鏡を見れば、やっぱり覇気のない私の顔。
不意に、唇に目がいって…。
自然と手が唇に触れた。
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