君との距離

また一緒に。

ベッドに戻って、また倒れ込む。

同じ動作ばっかり。

あー…。

こんなんじゃダメだ。

余計動く気なくなってく。

とは、分かっているんだけれど、今はこのままで居たかった。

仰向けがきつくなったら、うつ伏せになってみたり、ゴロゴロしたり。

だらだらと過ごしていたら、バッグからバイブの音が聞こえた。

「…あ。
忘れてた、携帯」

バッグの中に入れっぱなしだ。

テレビもつけないでいるから、バイブ音がやけに大きく聞こえる。

起き上がって、降りて、テーブルの上にあるバッグの中から携帯を取り出した。

その時に、バイブは止まった。