君との距離

また一緒に。

初夏だというのに、外は蒸し暑い。

暑いのが苦手な私は、バイト以外はほとんど家で過ごしていた。

友人達や渚は、海にいったり、川にいったりと、夏を既に満喫しているみたい。

私も誘われたけれど、適当に理由をつけては断っていた。

今日、バイトが休みな私は、家でのんびりとしていた。

クーラーのきいた涼しい部屋に居ると、どうもこうも、外に出る気力が奪われてしまうようだ。

のんびりと言うより、だらだら、ベッドの上で過ごしている。

そんな時だった。

―ピンポーン。

家のインターホンが鳴ったのは。