また一緒に。

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    遠慮がちに受け取ったくせに、中身が気になって仕方なかった私は、紙袋の手で持つ部分を引っ張り、中身を見た。 長方形で大きめの箱。 白い包装用紙には、斜めに英語がつづられてあった。 お店の名前、かな? 「あのさ」 「?」 ふと、話し掛けられ顔をあげた。 「この前。 エレベーターのとこで会ったじゃん? 高松と、君と」 「……はい」 うわ、声ちいさ…。 でも無理ないかも。 大倉さんの口から彼の名前が出たことに、動揺してしまったから……。 「俺、そん時、無神経なこと言った…。 それ謝りたくて、来たのもあるんだ」 …え、ん? 大倉さん、無神経なこと言ってた?  
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