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「…夏南ちゃん」
大倉さんはゆっくり頭をあげて、私を真っ直ぐにみる。
「なんですか?」
「会った時、わかったんだ。
夏南ちゃんは、高松のこと好きだって。
アイツのこと好きな子の目、俺は何度も見てきたから。
だから、わかったんだけどね」
ほへー、って間抜けみたいな顔になってしまいそうになった。
たった一度3人で居ただけで、好きなんだって、わかるとは……。
どれだけ見てきたんだ、この人。
でもまぁ、やっぱ気付いてたか。
そうやって、どこか冷静に思えてる私。
大倉さんが『傷ついた』と言った時点で、核心突かれると、少なからずわかっていたからかも。
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