やっぱり冷たい。

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  『最低!』 聞いた時、思わずそう叫んでいた。 だけど、半分本気で、もう半分は本気じゃなかった。 言葉とその場の雰囲気だけで、真に受けそうになった、受け手の私にも十分非があったから。 大体、酔った勢いでやってしまったというありきたりな展開が、起こった場合。 朝起きたら、裸じゃなかったこと時点でおかしい話だ。 私はちゃんと服を着ていたし、昂希君も、昨日着ていた服では無いにしろ部屋着を着ていた。 なのに、信じかけたバカな私。 それこそ滑稽だ。 ただ初めての出来事だったから、冷静に物事を判断する力が、相当欠けていたのかもしれない。 もう酔うほど飲まない! 絶対。 私は固く、心に誓った。    
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