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さっきの夢のせいで、気分が憂鬱だった。
「高橋!」
突然の背後からの呼びかけに持っていたノートを落としてしまった。
「も~!びっくりさせないで下さい!桂木先生」
振り向くと数学担当の桂木先生が立っていた。
かっこいいんだよね……。
「何をみとれてる?」
先生はカナが落としたノートを拾った。
「っ!バカいわないで下さい」
顔が赤くなるのがわかった。
「冗談だよ」
先生は意地悪な笑顔をうかべる。
それにまた、カナの心臓がバクバクいっている。
「じゃあ、授業遅れるなよ」
先生はカナの頭を軽く撫でると歩いていった。
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