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「あ~…っと…レオ…えっと…その…。
きょ…今日はここらでお開きにしようぜ!…な?」
「……そうね。
バカレクト…あたし…なんだか…とっても疲れちゃった…」
「……いいから、さっさと帰って寝ろ」
「うん…そうする…」
かける言葉が見つからずとりあえず解散を提案すると、力無く頷くレオナ。
ま、そんなこんなで初日はこんな感じで解散する事になり…。
翌日からも調べた結果。
エリィの家に伝わってきた書物『極めしもの ~最強英雄黙示録~ 全12巻』は、史実を書き留めたというよりは『極めしもの』の冒険活劇といった感じで、信頼性にはいまいち欠けるシロモノだった…。
書かれた内容のざっくりしたあらすじは…。
かなりの大昔に『全て求めしもの』と呼ばれる魔王が自ら創り出した軍勢を率いて戦乱を引き起こし、それらの軍勢を打ち破って魔王の野望を阻止したのが『全てを極めしもの』ってトコ。
その軍勢の中には異形の怪物たちに混ざって…リーゼと同じ金色の瞳の少女達の姿もあったが…。
『…わたしはわたしの意志で『極めしもの』を調べる事にしました…。
…今更、余計な気遣いは無用です…』
…と、リーゼの後押しされておれたちは遺産探しを続ける事にした。
…う~ん…正直なトコ…『全てを極めしもの』が遺したすっごい魔術とか武具の情報を期待してたんだけどなぁ。
…リーゼに応える為にも『ナニか』強くなるキッカケでも見つけたいんだけど…。
…このふざけた本から『ナニか』を探すとなると…
…先行きが不安だ…すごく不安だ…。
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