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あれから…。
エリス先輩から真実を告げられ…。
リーゼが魔王に創り出された存在だと知り…。
そしてリゼルの襲撃をなんとか退け…。
真心を込めた説得(?)でエリス先輩になんとか納得(?)してもらって…。
リーゼからキ……ごほんっ…。
……リーゼか…魔王の遺産『求めしものの断片』を託された…。
あの色んな意味で一生忘れられない夕暮れから数時間…。
おれとリーゼは王都ラグナシアに戻ってそのまま師匠に会いに行った。
そして…。
運良くまだ学園に残っていた師匠を見つけた。
「ぷっ…あははっ!
おいおい?随分と小汚くなってやがるじゃねえか!
そんで?今度はどんなバカやからしたんだっ?ぷはははっ!」
右手は包帯ぐるぐる巻き、左手は首から包帯で吊されて、あちこちアザだらけのおれを見るなりケラケラ笑う人でなし師匠。
「ちょっと魔王の遺産とやり合っただけだよ。
そんな事より師匠とアイリさんに話があるんだ…。
…リーゼ、ほんとにいいんだな?」
「…はい…構いません…。
…グランドマスターとアイリがマスターにとってどのような人物なのは理解しているつもりです…」
事前に確認はしてたけど、もう一度リーゼの意思も確認してみたがなんの躊躇いもなく力強く頷いてくれるリーゼ。
「ま、お前がオレに治療を頼みに来るハズ無いしな。
いいぜ、なんか知らんが聞くだけ聞いてやるよ。
…アイリにも聞かせたい話なんだな?
んじゃ、ブルーヘキサに行くぞ」
おれとリーゼの様子を察してアイリさんの居るギルドブルーヘキサへ転移して連れて行ってくれる師匠。
…ま、場合によっては本当にリーゼを連れて逃亡生活するかもしれないからな…。
…師匠とアイリさんぐらいには事情を話しておきたいよな…。
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