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「あのさ…アイリさん。
今日は師匠とアイリさんに聞いて欲しい話があって来たんだけど…」
「それは後で聞いてあげます!
それよりもそのケガよ!
シン!あなた…また無茶したわね?」
早速、話を切り出そうとした途端、アイリさんにギロリと睨まれた。
「いや…その…え~っと…。
てへっ」
「も、もぉ…そうやって誤魔化そうとしてもダ…ダメなんだから…。
とにかく!すぐに姉さんが治してあげるからじっとしてなさい!」
「いいって!これぐらい自分で治療出来るかりゃっ!?…ひららっ!?」
たっぷり愛嬌を振りまいて誤魔化そうしたらアイリさんに思いっきりほっぺたをつねられた。
「シン、あなたが誰かに頼りたがらないのは知ってるわ。
でもね?姉さんにはあなたの世話を焼かせなさい。
いいこと?わかったわねっ!?」
「あいりふぁん!ひらいって!わかっらかりゃ!ごめん!」
優しく諭すような口調と正反対に思いっきりほっぺたをつねって脅迫してくるアイリさんに仕方なく降伏する。
…むぅ…アイリさんもこういうトコは強情だよな。
…ちゃんと自分で治せるのに。
…そりゃま完治するまで何日かはかかるけどさ。
…でもアイリさん、いつも心配してくれてありがと!
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