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「わかればよろしい。
じゃあすぐに姉さんが治してあげるからね」
しぶしぶ降伏したおれに嬉しそうに抱きついてくるアイリさん。
「ちょっ…ちょっとぉ!?ア、ア、アイリさんってばっ!?
くっつかなくても治癒出来るだろっ!えぇいっ!離せぇぇぇっ!」
「だぁめ、こうやって治癒する方が姉さんは好きなの。
いつも言ってるでしょう?」
ギュウッと抱きついておれの頭を撫でながら満足そうに治癒魔術を使うアイリさん。
「ウソつけぇぇぇっ!そんなの初耳だぞっ!」
「だって、シンったら王都に行ったっきり姉さんに会いに来てくれないんだから…ん…っ…。
もぉ…だめよ?そんなに暴れちゃ…」
必死にアイリさんの拘束から脱出しようとジタバタもがくおれを困ったように微笑みながら抱きしめるアイリさん。
…ちくしょーっ!!逃げれん!アイリさん、見た目と違って相変わらずとんでもない腕力してやがる!?ってか当たってるどころかむぎゅぅぅってなってます!さすがアイリさん!師匠に匹敵する実力の使い魔だけあるぜ!ってかいい加減離してよっ!やっぱこれは恥ずかしいっての!!…はっ!?
…恥ずかしいだと…?
アイリさんに抱きつかれながら恐る恐るヤツに視線を向けると…。
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