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「…………ごくっ…(ジ~っ)」
まばたきもせずにジ~っとこちらを凝視してくるリーゼと視線が交わった。
「…先ほどマスターに無理やり飲まされた血は有り得ないほど不味かったです…。
…ここは口直しという事にすれば約束を破った事にはならないのでは…?(ジ~っ)」
「まっ、待てっ!?リーゼ!?
口直しの分は今度ちゃんとあげるから今はガマンしろって!なっ?約束するから!」
ぶつぶつ呟いて躊躇いがちにフラフラと誘惑に惹かれ近づいてくるリーゼを慌てて止める。
「……………いいでしょう…交渉成立です。
……フフフ…これは入念に準備をして極上の味を引き出さねば…(ニヤリ)」
ピタリとその場で制止して腹黒そうな無表情スマイルを浮かべるリーゼ。
…おれは判断を誤ったような気がする…。
…大人しくリーゼの毒牙にかかっておくべきだったのか?
…いや…それは恥ずかしすぎる…だがしかし…絶対にリーゼのヤツなんか企みやがる…。
…リーゼの奇襲には警戒しておかないといけないな…。
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