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彼が好き。
彼も私を愛してくれる。
言葉や行動に表さなくてもすごい伝わってくる。
私たちの関係は誰にも壊せない。
ある日…。
彼が私の知らない女と話していた…。
彼は素敵な笑顔を、その女に見せていた…。
私だけの彼の笑顔を。
その女が憎い…。
憎い。
憎い。
憎い。
だから、そいつの下駄箱に動物や昆虫の死体を入れてやった。
あぁ。なんて清々しいんだろう。
彼に、ほかの女と話さないでほしい。
と、言ったら彼は微笑んでうなずいてくれた。
なんて優しくて素敵な人んだろう。
やっぱり、彼は素敵だ。
これで、あいつから彼の笑顔を守れた。
でも。
この世には私と彼以外にも人はたくさんいる。
みんな死んでしまえばいい。
私は彼がいればそれだけで十分。
彼も私だけを必要とすればいい。
でも。
周りの人間は私たちを引き離そうとする…。
彼が男と肩を接触していた。
憎い。
その男が。
先生が彼の名前を呼んでいた。
憎い。
先生が。
毎朝笑顔で女が彼にあいさつをしている。
憎い。
あの女が。
みんな憎い。
憎い。
憎い。
憎い。
憎い。
憎い。
憎い。
憎い。
私だけの彼なのに。
なのに…。
こんなにも愛しているのに。
狂ってしまう。
二人だけで永遠に愛し合いたい…。
狂って死んでしまうほどに愛し合いたい。
あぁ。私の愛しい彼。
彼を私の手の中に…。
願いがかなった。
彼は私のすぐ隣で眠っている。
やっと二人だけになれたね。
私の愛おしい彼。
永遠に一緒。
たとえこれが運命に逆らうのだとしても…。
それでも…。
私かかまわない。
あぁ、なんて幸せなんだ。
あら。
彼の白いシャツが赤く汚れてしまったわ。
いい色…。
私たちの。
愛の色が…そこに。
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