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日曜日のお昼、私は病室をノックした
『はいどうぞ』と明るい声が聞こえた
『ジョージさん、大丈夫?』と私は小さな花束をテーブルに置いた
『うさぎちゃんどうしたの』
『それはこっちの台詞よ。店長もハッキリ言ってくれないから心配もするわよ!』
『ごめん、ごめん。ちょっと若い子には言いにくい病気なんだ』とジョージさんは笑った
そしてテーブルの引き出しから一枚の紙を出して私に見せた
【痔ろうについての説明】
『痔…ですか?』
『そう痔の中でもキングなんだよ。手術もしたしな。しばらく山にもいけそうにないよ』と笑った
『そんなにすごい痔なんですか?』
『前からだったんだけど、12月入って急に悪くなって、即手術さ。痛いんだぜ~まあ静養がてらゆっくりしようかと思って』
その時、いきなりドアが開いた!
泣きながら走り込んできた黒服の女…この人…
『ジョージちゃん!黙ってるなんてひどい!私どれだけ心配したか。盲腸の時も我慢しずぎて、手術になるし、いつも無理しすぎよぉ~!』
愛だ!私の前に愛がいる!
しかもジョージちゃんなんて!どんな仲なの?
『こら愛。他にも見舞い客きてんだぞ。』とジョージさんは笑った
『ああ…すみません…』
『私愛さんのファンなんです。だからライブは欠かさず参加してます!』
『ありがとうございますぅ…お見苦しいところお見せしましたぁ』
『うさぎちゃん、実は愛は俺の彼女なんだ。びっくりした?』
私はめんたま飛び出るくらい驚いた!
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