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菊ちゃんの挙式当日、私はお母さんに着物を着付けてもらってた
『ホントにめんどくさい子だね!着物ぐらい自分で着なさい』
『いつ着るかわかんないのに…覚えても忘れるわよ』
小さな結婚式場だけど、意外に人が多かった
大地が私のほうにやってきて耳打ちした
『うさぎ、最高に綺麗だよ。後から用事あるし待っててね』
私と大地のやり取りを見てた朝子と啓太が、手招きをした
『彼氏?お姉ちゃんの』
『うん…一応』
『なんか夫婦みたいだったね』
『もう啓太ったら!生意気よ』
『まさか菊ちゃんパターンだったりして』と啓太は笑いながら逃げた
『あいつ!妊娠してたら着物なんか着ないつーの』
『お姉ちゃんも来年くらいに結婚考えてんの?』
『まあね…どうなるかわからないけど、そんなお付き合いしてる』
『やっだあ!だったら家に連れてきなさいよ、そうだお正月にでもね?あ…でもお姉ちゃんが先にあちらに挨拶行くの?』
『まだそこまで決めてないの!啓太の受験とあんたの挙式終わってからよ』
そういえば…私達はお互い両親に挨拶もしていない…一度大地の実家にいくべきだろうか…確か実家は長野、3人兄弟の末っ子とか…怖い両親、兄弟だったらどうしよう…
またまた不安が私を襲う
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