芋虫は蝶々になった!

8/13
1808人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
ドキドキの1月2日 私達は車に乗って朝一番に東京を出た 『私気に入ってもらえるかな…変わり者だし…何にもできないし…』 『いや…多分俺の家族のほうが変わり者だと思うから大丈夫』 ええ!そんなんで私と噛み合うのかい?! 不安な気持ちは恐怖に変わった… 今日はお泊りのつもりで旅行支度もしてきている ああ!怖い! なんだかんだと思い巡らせてるうちに、実家についた 広い庭に車を停めて大きな玄関に入った まるで旅館のようだ 『ただいま!帰ったよ』 『お帰りなさい~あらまあいらっしゃい。うさぎさんね、話しは聞いてます』とお母さんがパタパタと玄関にやってきた 『蝶野うさぎです、はじめまして』 『さあさあ上がって。みんなおまちかねよ』 みんな…私をいじめようとしているの?レーザーマン助けて! 廊下を左に曲がるととんでもなく広いリビングが現れた そこにはカーネルサンダーみたいなおじさんと、ヤクザっぽい兄さん、目つきの悪い猫背の兄さんが座っていた 『あけましておめでとう!お父さん、真二兄さん、賢也兄さん』 『ああおめでとう、君がうさぎちゃんかい?綺麗だね。よろしくね』とカーネルサンダー…いやお父さんが笑顔で挨拶してくれた
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!