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ドキドキの1月2日
私達は車に乗って朝一番に東京を出た
『私気に入ってもらえるかな…変わり者だし…何にもできないし…』
『いや…多分俺の家族のほうが変わり者だと思うから大丈夫』
ええ!そんなんで私と噛み合うのかい?!
不安な気持ちは恐怖に変わった…
今日はお泊りのつもりで旅行支度もしてきている
ああ!怖い!
なんだかんだと思い巡らせてるうちに、実家についた
広い庭に車を停めて大きな玄関に入った
まるで旅館のようだ
『ただいま!帰ったよ』
『お帰りなさい~あらまあいらっしゃい。うさぎさんね、話しは聞いてます』とお母さんがパタパタと玄関にやってきた
『蝶野うさぎです、はじめまして』
『さあさあ上がって。みんなおまちかねよ』
みんな…私をいじめようとしているの?レーザーマン助けて!
廊下を左に曲がるととんでもなく広いリビングが現れた
そこにはカーネルサンダーみたいなおじさんと、ヤクザっぽい兄さん、目つきの悪い猫背の兄さんが座っていた
『あけましておめでとう!お父さん、真二兄さん、賢也兄さん』
『ああおめでとう、君がうさぎちゃんかい?綺麗だね。よろしくね』とカーネルサンダー…いやお父さんが笑顔で挨拶してくれた
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