出来損ない女でごめんなさい

芋虫は蝶々になった！

『あのヤクザみたいなの真二兄さん。東京で俺と同じく刑事してるあちらは４課の班長してるんだ。動物好きの４０歳独身！』

『誰がヤクザだ！お前は少しは役にたってんのか！お嬢さんよろしくな…』

『うさぎです、よろしく』

『こっちが賢也兄さん４３。長野の高校で教師してるんだ。野球部の監督もしてる。今日は義姉さんは？』

『ああ実家の大阪帰ったよ。うさぎさんよろしく』

『よろしくお願いします』

すごい！お兄さん達の目力！４０で４課の班長なんて半端ないって！

でもいちばん人相悪いのは先生のお兄さん…

黒板、竹刀でバンバン叩いてそうだもの！

それに比べてお父さんとお母さんの福顔ったらないわぁ！七福神にいそうだもん…

お母さんは奮発してくれて、すごい霜降りの何とか牛のすき焼きをしてくれた

『うさぎちゃん、遠慮しないでたくさん食べてね』

『はひ、お母さん』

こんな美味しいお肉初めてぇ！もう遠慮のない子とか、いじましい子とか言われてもいい！うまいもんはうまいねん！である

『お嬢さんはお酒もイケるかい？』と真二兄さんが聞いてきた

『なんでもいきますぅ！あ、ご飯もいただきますぅ！』

白ご飯の美味しいこと！

お酒の美味しい事！

美味しき事は美しき事哉！