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寄生虫女の朝は意外に早い
少し早い電車に乗れば、満員じゃないからだ
『姉ちゃん、朝だけはまともだな』と弟の雄介はからかった
『ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗るのが嫌なだけょ…』
『でさ、昨日は新しい出会いとかはあったわけ?』
『ああ…45の親父に声かけられて、相手したけど…なかなかイケメンのダンディーな人だったわよ』
『それで?』
『それだけよ。別になんにもないし…45だよ?相手しただけでも金よこせだよ』
いや、金よこせってかおごってもらってる
今度のライブにまた会えるんだろうか?
なんだかんだいって、おもしろい親父だと思っている私である
月曜日の朝は慌ただしい。朝礼あったり、休みボケで頭も回らない
うちの会社はイベント会社で、小さいながらも頑張っている
そんな中、岩瀬君という同期の人が会社を辞めた
まさに27歳症候郡!ジョージさんが言ったような理由で、辞めていったのだ…
一体岩瀬君はどんな方向を求めてるんだろう…
やっぱり私には理解できなかった
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