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いろんな思い出が浮かぶ今日、私は純白のウェディングドレスに身を包んでいた
『お姉ちゃん、りかちゃん人形みたいで素敵よ!』
『俺一応写メって、友達に一斉送信するわ』
『こら!見世物じゃないのょ』
『あんたが綺麗な形で片付いてくれてお母さん達一安心よ…大地さんに大事にしてもらいなさいね』とお母さんは涙を拭った
お父さんはなんとなく拗ねているみたい…
やっぱり出来損ないの長女はそれなりに可愛かったのかな
バージンロードをお父さんと歩いた。お父さんが少し小さく見える…
その先には大地が笑顔で待っていた
オルガンの音が鳴り響き、喜びの歌が聞こえる
私達は夫婦になり、愛を誓った。緊張し過ぎていろんな記憶が飛んでしまった!
気がつくと披露宴も二次会も終わり、私達は自分達のマンションに戻っていた
『疲れたね…大地』
『ホント…なんか食べようか?』
『お茶漬けでもしようよ。ご飯まだ残ってるから』と私は冷蔵庫からご飯を出しレンジで温めた
『なんか今日初めてまともなご飯食べた気がする』
『サンドイッチくらいだったからな。なんかすっきりした!』
『新婚旅行、別にいかなくていいのよ?北海道なんて大丈夫?』
『大丈夫!休みは出してるから。3日でごめんよ』
『じゅうぶん!』
菊ちゃんが気をきかせてくれたのだ
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