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ナヒィス
「なに?! 光の力が完全なる無の力を超えたのか?! くそ! こんなところで僕は負けるわけには・・・」
虹色の光が無の衝撃波を呑み込んだ瞬間。プリキュア達は一斉に叫んだ。その叫びはすべての思いがこもった叫びだった。かつて、ブラックホールを倒したようにみんなは主言い切り叫んだ。その叫びとともに、虹色の光はナヒィスの体を大きく呑み込んでいった。ナヒィスは虹色の光に呑み込まれていった。
ナヒィス
「うあぁぁぁぁぁ・・・・」
ナヒィスが叫んだ瞬間。良太は大きくナヒィスの名前を叫んだ。
良太
「ナヒィス!!!」
虹色の光が止んだ瞬間。プリキュア達とネクサスはそれぞれ力を使い果たしたのか、みんな変身が解けていた。そして、皆の目の前にはぼろぼろになった元のナヒィスの姿があった。良太はぼろぼろになったナヒィスの元に駆け寄って行った。
良太
「ナヒィス!」
ナヒィス
「ふふ。良太。やっぱりプリキュアは強かったね・・・」
良太
「ナヒィス・・・。どうしてこんなことをしたんだ!」
ナヒィス
「そうだね。それはただ僕が無の使者だったからやってしまったことなのかもしれないね・・・」
良太
「ただ、それだけの理由で皆を裏切ったのか?」
ナヒィス
「そうだね。でも、僕は後悔しているんだ。君達と戦ったことを」
良太
「えっ?」
ナヒィス
「僕はね最初から、君達をだますつもりでいた。でも、怪しまれないようにずっと善人な僕を演じてきた。ずっと、ずっと演じてきた。でも、日が経つにつれて、それは演じることから僕自身の思い出になってしまった。そう、善人な僕の思い出が僕の心の中に刻まれていったのだよ。良太が僕に教えてくれた大切な事が心に刻まれていたんだ」
良太
「ナヒィス・・・」
ナヒィスの本心に他の皆もせつない顔で見つめていた。
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