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時は経ち、周りの桜の花が舞い散る中、四つ葉中学校では良太と大輔、祐喜と健人、ラブとせつなが卒業式を迎えていた。卒業式ではラブが涙を流して、せつなはほほ笑んだ表情になっていた。良太と大輔と祐喜は野球の話で盛り上がっていた。この春から三人とも同じ高校で甲子園を目指せるからだ。健人は別の進学校に入学するのでさびしそうにしていた。
卒業式が終わると、良太とラブ、せつなは学校の屋上に居た。
良太
「ふー、大輔と祐喜の奴とまた野球ができるなんて俺は幸せ者だな」
せつな
「そうね。それにしても、もう私達は卒業か」
ラブ
「うーん、だんだか、寂しいよう・・・」
良太
「さびしいか。それにしても、ナヒィスの奴。天国で元気にしているかな」
良太がナヒィスの話をすると、ラブとせつなは良太の寂しそうな表情を見つめた。
ラブ
「きっと、元気にしているよ!」
せつな
「そうよ! ナヒィスは良太の心の中で生き続けているわ!」
良太
「そうだな。そうだよな! よし! 俺もナヒィスが安心していられるように野球を頑張るか!」
良太は青空を見上げながら息こんだ。
卒業式からの帰り道。
良太は卒業証書の入った筒を片手に歩いていた。
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